2010年8月27日金曜日

ハードウェア・スペック

この数日カメラメーカーに限らずAV・家電メーカーから続々と秋冬モデルの新製品が発表されています。

以前はカメラはそう頻繁にモデルチェンジをするものではなかったのですが、フィルム内蔵と言ってもいいデジタルカメラの時代になってその様相は一変しました。
デジタルカメラの心臓部は半導体でできておりその分野は日進月歩で進化しているからです。
この数日で発表されたカメラはどれも魅力的です。まだ噂されている機種もありますからもうしばらく情報サイトから目が離せません。


今回発表されている機種を見ていて感じることは「世代交代の時期」が来たようだということです。

スペックという言葉をここでは「実用性能」という意味で使いたいと思いますが、写真を取り扱う総合環境としてそろそろ「世代交代」をした方がいいと思われる環境が増えてきたのではないでしょうか。
写真がデジタル主体となり、パソコンの上で調整・加工と言った作業が行われるようになってくるとカメラの性能だけで「実用性能」を語ることは難しいのではないかと思います。

最近のデジタルカメラは1000万画素を超えていることは当たり前ですし、テレビのCMなどを見ていてもそこを超えているかどうかが購入動機に結びついているような感じもあります。
このブログをお読みいただいている方はいかがでしょうか。今お使いのカメラが500万画素世代のものをお使いの場合そろそろもっと高画素で世代の新しいものに更新しようかとお考えの方もいらっしゃるでしょう。


そこでいっしょに考えていただきたいのが今お使いの「パソコン」のことです。
私が世代交代と考えるのはパソコンの性能のことも関係しているのです。OSはWindows7へと変わり、今使われている主流のCPUはintel「Core i」シリーズとなりました。パソコンも新しい世代へと移り変わっているのです。

私はただ「新しいものがいいものだ」と言いたい訳ではありません。

カメラの画素数が増えると当然パソコンの処理能力も要求されます。この時に要求されるスペックはCPUやグラフィックの能力だけではありません。処理をするための物理的なメモリー量も要求されるのです。
CPUは今や64bit処理ができるものが当たり前となり、OSもWindows7では64bit版が同梱されるようになりました。
Windowsの32bit版ではOSから利用できるメモリー量は3GB程度までと言った制限がありますが、64bitとなるとその制限は大きく取り払われます。

写真が高画素になりパソコンでの処理が「重くなった」とか「遅く感じる」と言われますが、それはCPUの処理スペックよりもメモリー搭載量が関係していることが多いようです。特にWindows XP搭載のパソコンをお使いの場合は32bit版であることがほとんどですし、初期搭載メモリー量は512MB程度のことが多いです。これでは1000万画素の画像データを扱おうと思うと「待たされる」ことが多くなります。

カメラを高画素のものに買い替えられた後パソコンでの処理が重たくなったと感じられているならそれは「メモリー不足」状態の可能性があります。1000万画素以上のカメラをお使いであればメモリーは2GB以上搭載したパソコンである方が処理はスムーズに行なえると思います。たくさんの画像を一度にたくさん処理をするのであれば元メモリーがあった方がよりスムーズになると思われます。


カメラにパソコンにと一度に買い替えるのは出費が大変です。
写真を撮る身としてはまずカメラにコストを掛けたい、とお考えでしたらせめて今お使いのパソコンにどれくらいのメモリーが搭載できるかを調べて最大容量にしましょう。
写真を撮るのも好きだけどその後加工するのが楽しみだと思われる方は、いっそカメラは後回しにしてパソコンを買い替えるという方法もありますね。

どちらがいいかはご自分がより楽しいものに資源を振り分けるという判断が楽しいかもしれません。


さて、ここではMacのことは触れていません。私自身iMacをメインに使っています。

今お使いのMacOSのバージョンはいくつでしょう。最新のものはMacOSX 10.6 (Snow Leopard)になります。
お使いの機種により若干の違いがありますが最初から10.6が搭載されていた機種は64bitモードで操作している可能性が高くメモリーも4GB以上使えますし機種によっては最初から4GB搭載されています。
初期搭載OSがMacOSX 10.5(Leopard)の場合はOSを数千円で最新のものにした上でちょっとしたおまじないを掛けてあげると64bitで動作しますし、非公式ですがメモリーは4GB以上搭載できることもあります。

そもそもMacは搭載しているメモリーをフルに活用することができます。Windows 32bitのように4GB搭載していても3GBしか認識しないというようなことはほとんどありません(ハードの仕様によっては違います)


私が写真の処理を含めて主に作業をするのはiMac(Late2009) 21.5インチ/Core2Duo 3.06GHz/4GBモデルです。初期搭載OSは MacOSX 10.6です。
簡単な作業を行う上では十分なスペックだと思います。Apertureで複数の画像を開き処理を行なっていると徐々に遅くなってくるのは先程述べたメモリー不足でしょう。私の使い方の場合はあとせめて+4GBして合計8GB程度はあった方が良いようです。
先日iMacも新型が発表されCPUなどがより新しいものへと変更されましたが、慌てて買い替える必要はないと思いました。


さあみなさん、今は性能が向上した新製品が次々と発表されとても悩ましい時期です。
でもちょっとだけ考えてください。何が目的でいつどこにどう資金を振り分けるのが好ましいかを。
お写ん歩教室では講評が終ったあとにそんな話もしています(^^)

※ 今回は文字ばかりで読み難くなってしまいました。また個別のカメラについては後日取り上げる「かも」しれません(笑)

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