写真はソニー公式サイトよりお借りしました |
α55に18-55の標準ズームがついてました。カメラを抱えて最初に感じたのは「軽い」!
外観は通常の一眼レフ形態をしているので余計にそう感じるのかもしれません。
あらためて紹介するとソニーα55は兄弟機α33とともに9月10日に発売開始された新型のデジタル一眼です。
外観は旧来の一眼レフの形をしていますが「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を採用した新世代デジタル一眼。通常の一眼レフのようにミラーが稼働することによりファインダーと撮像面の間の光の進路を切り替えているのではなく固定された透過型ミラーにより光の一部を測距センサーの方へ導く形になります。
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これにより常時撮像センサーへ光を導くことが可能となると同時にライブビュージにも測距センサーを使った高速なピント合わせが可能となります。
ファインダーは高密度モニターを使った通常の一眼レフで覗き込む光学ファインダーに変わりライブビューファインダーを採用し光学ファインダーは備えません。また背面液晶を使ったライブビュー撮影も可能です。
光学ファインダーを持たないコンパクトデジカメやミラーレス一眼が現れ、カメラ保持に額を使った3点保持ができないことにより手振れが起きやすいことが指摘されてきましたが、この形態ですとその点はカバーできます。
またミラー稼働がないのでシャッターボタン押下時にミラーショックも発生しません。
実際にシャッターボタンを押してみたところ、撮影後のブラックアウト(ファインダー像が見えないこと)時間は短く、大きく気になるほどではありませんでした。コンパクトデジカメやミラーレス一眼のブラックアウト時間よりは短いのではないでしょうか。
電子ビューファインダーの精細さはマニュアルでのピント調節も可能で光学ファインダーを見ているのと大きく変わらないと感じるほどでしたし、電子ファインダーのため各種データをオーバーレイ表示することができ便利です。ただ、発色というか画像自体はモニター画面を見ている感じで僕は慣れるのに時間がかかるだろうと思いました。
操作性も以前の機種では難ありと感じていたシャッターボタン位置ですが、自然に指がかかる位置へと変更され操作性は向上していると感じます。
また最初に書いた通り、新しい技術はファインダー機構やレフレックスミラー機構の簡略化に貢献していると思われとても小さく軽いボディーとなっています。
今回はα55の最大の特徴であろうトランスルーセントミラー・テクノロジーを中心にこの機種を扱ってみました。
ソニーはデジタルカメラ、特にデジタル一眼事業をどうしようと考えているのでしょう。
レンズマウントは旧来のAシリーズと新しいEシリーズの2本立てとなりました。
機種構成的にEシリーズはコンパクトデジカメの上位機種およびデジタルビデオカメラの上位機種といったところを考えているのでしょうか。これらはホームユースの中の上位層を取り込む形になると思われます。
Aシリーズは今回発表された機種は型番から想像するにエントリー機種およびエントリー上位機種と考えられます。特にα55はGPS内蔵など意欲的なところも多くコンパクトデジカメに飽き足らなくなった層に対する訴求は大きいと思います。
ではこれまでα700やα900といった機種を愛用してきた従来からの写真愛好家に対する訴求はというと今ひとつ弱い感じがします。それをカバーするためにα70やα90(もしくは750や950)といった機種が発表されるかもしれません。
いずれにしても1メーカーで2マウントを維持するのは容易ではないため将来的にラインアップが整理される可能性が残されていると感じます。それは上位機種の発表でハッキリとしてくると思われますが、その為にもα55がそれなりの出荷台数を確保することが試金石となるかもしれませんね。
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