2010年10月9日土曜日

写真を撮る

そもそも写真を撮るということはどういうことなのでしょうか。


  1. カメラを構え
  2. 構図を決め
  3. ピントを合わせ
  4. 露出を決定し
  5. シャッターボタンを押す
  6. 現像処理をする(パソコンにデータを取り込む)
  7. トリミングを決めプリントする(印刷する範囲を決めプリントアウトする)


一連の動作を書き出すとこうなるのでしょうか。
現在販売されているカメラの多くがAuto Exposure(自動露出制御)、Auto Focus(自動焦点合わせ)と言った機能を持っていますので手順3、4はかなり簡略化できます。
それでもひとつひとつの手順が大事な意味を持っていますので時間がある時にはできるだけ確認しながら進めたいものです。それでは各手順が持つ意味やどういったことに気をつけた方がいいかということを考えてみましょう。

1.カメラを構える。
これから撮影する写真が安定した動作で撮影できるための第一歩です。構え方がおざなりだと手振れ写真になりかねません。また大まかな構図を考えるにあたってのポジション決めでもあります。
カメラを構える段階で大まかな構図を頭に描いてそれが撮影できる位置を探します。その時にできる限り足下が安定した所に脚を置くようにしましょう。この時に高さを考え中腰などの不安定な姿勢になる場合は思い切って膝立ちになった方が安定感は増します。
脚は肩幅ほどに開き、脇を閉め、カメラを覗き込むような形で構えます。

可動式の液晶ファインダーを備えている機種ですと、直立した状態でも目線の高さを変えた像を見ることは可能ですが、自分自身の目線を変えて確認した方がどの高さが適しているかという感覚はダイナミックに伝わってきます。


2.構図を決める
実際にファインダー像を見ながら撮影するものや範囲を決めます。自分が撮りたいものが反映されるように撮影目的や意図によって構図の作り方は変わってきます。場合によっては撮影位置を変えることもあります。どのように構図を決めるかはいろんなシチュエーションが考えられるのでここでは割愛します。ご質問があればお写ん歩教室に来ていただくのが一番伝えやすいかと思います(^^)


3.ピントを合わせる
4.露出を決める
この二つは前述のようにカメラが自動で調節してくれるものが多いです。シャッターを押す前に少なくとも撮りたいものにピントが合っているかをファインダーで確認しましょう。
露出調節については自動で行なわれるものが多いですが、機種によって絞りやシャッター速度を調節できるものがあります。
絞りは開くほど(数字が小さくなるほど)被写界深度(ピントがあって見える範囲)が深くなります。
シャッター速度は速くなるほど(数字が大きくなるほど)より動きを止めて撮影することができます。

絞りとシャッター速度は相関関係にありますので、いろんな条件を考えて決めていきますが、それらについて考慮した組み合わせを考えてくれるのがカメラについているシーン機能と言ったものだったりします。例えばスポーツモードにすると動きが止まって見えるようにシャッター速度を可能な範囲で速くすると言ったことが考慮され露出に関する値が決められます。


5.シャッターボタンを押す
一番大事なことですね。シャッターボタンを押さないことには写真は残りません。
このとき、肩の力を抜き息を軽く吐き出してからシャッターボタンを指の腹を前に滑らせるようにシャッターボタンを押すと手振れを押さえることができます。
シャッターを同じ場面でタイミングを変え2枚3枚と切っておくとよいと思います。
またデジタルカメラの場合、シャッターを切った後にどのように撮れたか背面液晶などを使って確認しましょう。もし失敗していた場合そこで確認していれば取り直すことができます。


6.現像処理をする(パソコンにデータを取り込む)
フィルムであれば自分でもしくはカメラ屋さんに持ち込んで現像をしてもらいます。
デジタルカメラの場合はパソコンに取り込み、必要な場合は明るさや色合いなどの調整処理を行ないます。
撮影時に適切な調整がなされていればここで行なうことは最小限ですみます。


7.トリミングを決めプリントする(印刷する範囲を決めプリントアウトする)
最終的に見せる形態に併せて画像の範囲を調節します。印画紙に焼き付ける場合やパソコン用プリンターで印刷する場合は用紙ごとのサイズ比率、パソコンのモニターやテレビ画面の場合はその比率があります。
出力するもののサイズ比率を生かすのか、写真を構成する中身の比率を優先させるのかと言ったことを考えます。コンテストに出品する場合などは制限がある場合もありますので注意が必要です。


これら一連の作業を終えて写真はひとの眼に触れるものになります。
文章で書くと大変な作業ですが、経験が増していくことによってそれぞれの時間は短くなります。
上達すると撮影するという手順1〜5は一連の動作としてほぼ同時に行なえるようになります。

その為にも意識して数多くのシャッターを切ることが大事だと思います。
今はデジタルカメラが主流となり、撮影に関するコストをほとんど考えなくて良くなっています。
より多くのシャッターを切って、より多くの写真を撮影して自分の写真を見比べてみてください(^^)

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