2010年11月10日水曜日

トリミング

DSC_3367 - バージョン 2

ここに一枚の写真があります。
そしてもう一枚。

DSC_3367

この2枚の写真の違い、おわかりいただけるでしょうか。


もう1パターン。

DSC_3386 - バージョン 2

これと次の1枚。

DSC_3386

あとの2枚はわかりやすいですね。

撮影時に右が下がっているのを修正し、画面左の余白を取り去りました。


撮影時にうまく撮れていなかったり、機材の制限などであとから補正や調整の必要がある場合があります。また、撮影意図を明確にするためにそのような作業を行うことがあります。

これらの作業のうち写真に写っている範囲の一部を切り取る作業をトリミングと言います。
撮影時に全てがうまくいっていればそういった必要はないですし、画質が劣化することを避けることもできますが、上述したような理由で調整作業が必要となってくることも多いです。


ではトリミングをしていく上でどんなことに気をつけるか。

まず、見やすい写真にする。写真の水平や垂直が狂っていると写真を観るひとに違和感や不安感を与えることがあります。意図して傾きをつくる場合以外はできる限り安定した構図にするとゆっくり写真を観てもらいやすくなります。

次に余分なものを切り取る。
みなさんどちらかというとトリミングの主目的はこちらになっているのではないでしょうか。撮影時のいろんな制限で意図した撮影が行えなかった時は仕方ありませんが、できる限り撮影時にファインダーの中で写真を組み立てておく方がいいと思います。撮影時にファインダーや液晶モニターのスミズミまで確認する。これはとても大事なことなのですが意外と疎かになってしまいます。
撮影時に行なえなかった微調整をトリミングで行ないます。

1組目の写真がその例です。
画面左端の自転車を処理し、ベンチに座っている男性をどこまで入れるか調整する。それに併せて全体のバランスを整える。
この写真の場合、主題は2匹の犬たちですのでそれがより主題として生きるようにするにはどう考え、どう処理するか。この写真では僕はこのようにトリミング調整してみました。


画面の構成要素には様々なものがあり、それをどう使っていくかで写真の見え方は変わります。そしてそれらをどう組み合わせていくかは写真を撮っているあなた自身が考えることだと思います。
ただ、どんなものがどんな意味を持ってくるかという基本的な概念はあります。

このブログやお写ん歩教室を通じて、みなさんにお伝えしたいと思っています(^^)

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