2011年1月27日木曜日

何を撮ったのか

【ブログに頂いたコメントに対するお答えの意味も含んでいます】


今日の昼間はOfficeにて僕の一番弟子への写真講座。

この一年近くたくさんのシャッターを押してくれました。
見せていただく頻度が高かったのもあり、毎回気になる点を指摘させていただき次に写真がどう変わっていくかを様子を見ながら指導させていただきました。正直上達の速さには舌を巻くほどでした(^^;;

僕が見る限り基本的な知識は既に頭の中に浸透しているようです。
最近は徐々に自分の目指す写真という物について考えてあるようで、ひとつの山に来たようです。

昨年暮れぐらいから仕事やその他で忙しかったようで撮影枚数は若干減ってましたし、自分なりに撮影方法などにトライしているようでこれまでとはちょっぴり違う印象を受けました。


僕はお写ん歩教室などでいろんな方の写真を拝見するにあたって『自分』の色をつけないように気をつけています。
まずは楽しくシャッターを押していただきたいし、基礎的な注意点を学んで欲しい。
生徒さんが何かを感じてシャッターを押したという行為が写真の中にうまく表現されているかということに対する指導をメインしています。

たくさんの写真を撮影したり、他の方が撮られた写真を観ていくことで自分に撮って好きな写真やこういった写真が撮りたいと行った思いが生まれてくる。
そうやってその人の持つ『色』を写真のなかに表現したいと感じ始めた時に始めて僕なりの色を提示します。


僕の一番弟子は今その時期に来ているようでしばらく悩むかもしれませんね。
でも、写真を撮り続けていれば自ずと答えは見えてくるでしょう。
これからは写真という表現に関しても話ができるようになると思いますのでますます写真を見せてもらうのが楽しみになります(^^)


さて、2枚の写真があります。先日の例会シリーズの続きです。
もともと僕が持ち込んだ写真に対して出てきた意見を基に再構成してみました。

【写真1】
DSC_1629 - バージョン 2

【写真2】
DSC_1629 - バージョン 3


いかがでしょう。元は同じ写真です。
トリミングの仕方を変えてあるだけですが、写真から受ける印象が違うのではないでしょうか。


どちらが正解ということはありません。
強いていえば見せる相手(コンテストの審査員なども含む)によって正解は変わってきます。

【写真1】は僕の撮影意図を反映していると思っていますが、猫の写真という観点では例会参加者の意見を取り入れた【写真2】という構図もありでしょう。


写真をいろんなひとに見てもらい意見を頂くということはとても勇気がいることです。
耳が痛いことをいわれることもあるでしょう。

そんな時に「なぜそこでシャッターを押したのか」に立ち戻ってみることで、相手の方が言われていることの意味をより深く理解することができることもあるでしょう。


「その場でシャッターを押したからこそ評価対象になった」ということが大事なことです。
そこで頂いた意見を理解・納得できれば次はその意見を取り入れてシャッターを押してみましょう。


ある程度基礎的なことをマスターできるようになるまでは見ていただいた方の意見、特に技術・技法的なことに関して素直に耳を傾けることはいい写真への近道になると思います(^^)

2 件のコメント:

  1. わざわざ章立ていただきありがとうございます。
    土屋先生も同様にはじめは色を付けずに、その人がどのように撮りたいか様子を伺いながら指導されているようです。一緒に学んでいる生徒同士で他者の写真を評価コメントする事で客観的に考えさせる(気づかせる)ことも取り入れられています。
    >ある程度基礎的なことをマスターできるようになるまでは見ていただいた方の意見、特に技術・技法的なことに関して素直に耳を傾けることはいい写真への近道になると思います(^^)
    →ありがとうございます。色んな方から意見を頂きつつ、言葉に素直に耳を傾ける事は、大切だと思います。ブログの写真を見てもらって分かる通り、未だ未だ自分のレベルが初心者の域を超えていない事も理解しています。しかし、少しずつでも勉強を続けて行って、皆に見てもらえる写真が撮れるようになりたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

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  2. 楽しくシャッターを押し、楽しく・有り難く他の方の言葉に耳を傾けていく。

    だいじなことかもしれませんね。

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